1.生後2ヶ月から6ヶ月のトイプードルの子犬の食事
おそらくペットショップかブリーダーからトイプードルを購入するのが一般的ですが、たいていのところでは、今まで食べていたドッグフードと同じものを2・3日分もらえます。まだトイプードルの子犬はデリケートな時期で環境の変化にも敏感なため、食事は今まで過ごしたところと同じメニューにします。
そして特にドライフードのメーカーを変える必要もないので、トイプードルをペットショップで購入したのなら子犬用のドライフードもそのままそのショップで同じものを購入すれば良いです。
もらったドライフードを指示された分量、お湯でふやかして与えます。ドッグミルクも混ぜるとなお良いです。一日3回から4回に分けて与えます。このころのトイプードルの子犬はまだ消化器官が未発達ですので、ドライフードをお湯でふやかすことと、3回から4回ずつと、少量に分けて与えることがポイントです。
「柔らかい食事が良い」という判断のもと、缶詰の生肉タイプなどを与えるのは得策ではありません。ドライフードは非常に栄養バランスが良く、日持ちが良く安価です。嗜好性や高級だからという理由で缶詰などを与えるのは良くありません。栄養バランスが崩れてしまうのと、好き嫌いやアレルギーが後に問題となる場合があります。子犬用のドライフードにしてください。
生後2ヶ月から6ヶ月までには、小さなトイプードルと言えど成長します。2ヶ月の時のフードの量では足らなくなってくるので、少しずつ増やしていきましょう。目安はウンチの硬さで判断します。手でつまめないほど柔らかいのは、フードが多い証拠です。また反対にフードが少ないと、ウンチがつながらずコロコロと途切れる感じになります。指でつまみ上げられて、つながっているウンチならフードの量は適量です。
それからトイプードルが可愛くてしかたないと、どうしてもオヤツや人間の食事を食べさせる飼い主さんがいますが、健康上もトイプードルのしつけ方としてもいけません。主従関係が逆転してしまったり、食事の好き嫌いをするようになります。
2.生後6ヶ月から7歳くらいまでのトイプードルの食事
もうこの頃になると消化器官もしっかり成長してきます。また、いつまでも柔らかい食事では、歯やアゴの発達に影響が出てしまうので、このころから硬いドライフードのまま与えます。
また多くに分けていた食事の回数も、徐々に減らし一回の量を増やしていきます。最終的に一日2回にします。ワガママで食べない時は、1回で良いです。
急に変えずに徐々にふやかすお湯の量を減らしていき、最終的には硬いドライフードのまま食べさせます。ドッグミルクも卒業です。
トイプードルが子犬のころは、お腹がポッコリしていても気にする必要はありませんが、1歳過ぎてお腹がポッコリしているトイプードルは太りすぎです。前述したように、ウンチの硬さでフードの量は判断しますが、トイプードルを上から見たときに、胸の幅よりもお腹の幅が大きい場合はあきらかに太りすぎです。フードの量を少し減らしながら変化を見ていきます。胸の幅よりもお腹の幅が少し狭いのが理想です。
太ったトイプードルを運動で無理に痩せさせるのはいけません。一日30分から1時間程度散歩か自由運動していれば良いです。それ以上運動させてもダイエットにはあまり効果がないどころか、体のダメージが大きくなります。トイプードルの体重は食事量でコントロールします。
それから前述しましたが、オヤツや人間の食べ物を与えるのはいけません。健康上の問題もありますが、トイプードルのしつけ方の問題が大きいです。生後半年から1歳までの間に反抗期がきます。今までにトイプードルのしつけ方が徹底できなかった場合、この時期に色んな問題行動が起りますが、食事にもそれが表れ食べない・・あるいはチョット食べて残す・・ということをします。
ですので、ドライフード以外の食べ物を与えてはいけません。気遣って高級缶詰を与える・・などもいけません。食べなかったら下げて、次の食事までかまってはいけません。もちろん元気がなかったり、嘔吐したり、毎回食べないのは異常ですのですぐ獣医さんに診せましょう。
3.トイプードルの8歳くらいからの食事
老犬期は、カロリー過多にしないために老犬用のフードに変えましょう。かなり弱ってきたり、歯が抜け始めたら子犬のころのように、お湯でフードをふやかしてあげましょう。回数も多くに分けてあげます。